金継ぎとは何か
「金継ぎ」とは簡単にいうと、割れや欠け、ひびなどで破損した部分を金などの金属粉で直す修復技法のことです。
日本古来の伝統技法で、歴史については諸説ありますが、今のような金継ぎ技術が誕生したのは今から400年以上前の安土桃山時代から江戸時代ごろ、「茶の湯」の時代といわれています。
陶磁器や漆器を修復する技法であると同時に、日本ならではの美しさを表現するアートでもあります。修復の際に、金や銀などの金属粉を割れた面に沿ってつなぎ合わせていくことで器に新たな表情や景色が生まれ、個人の芸術センスや価値観も折り込まれた美しいアートとなるのです。
壊れた器を修復するだけでなくその傷を目立たせることを美しいと捉え流日本人のこの美的感覚、粋という以外なんといえましょうか。金継ぎを初めて知ったのはもう15年以上前だったかもしれませんが感動したのを覚えています。
金継ぎとは破損を歴史ととらえ美しさに変換していく、技術なのです!多分。
物を大切にする、というだけでなく、例えば素敵な器を見つけてもどうせ割ってしまうのではないかという心配がつきまといますよね(特に子育て中の人は尚更)でも直せる技術があるというだけでその器を使ってみよう、という勇気が出るし、いろんな側面から考えて金継ぎは素晴らしい技術なのです!!
金継ぎの種類
金継ぎにはいろいろなやり方があります。
- 伝統技法
- 簡易技法
金継ぎをしてみたいと初めて思ったのはかれこれもう10年以上前になるかと思います。そもそもどうやるのかわからない!から始まり以前大きな本屋さんで金継ぎの本を探したところどうやら金継ぎには伝統技法と簡易技法に分けられることがわかりました。
そして、何年前だったか私が大阪の大きな本屋さんで金継ぎの本を探したときは簡易技法がのった本しかみつけられず、そこに買いてあったのは伝統技法で接着剤として使う漆の代わりにエポキシという二液性の接着剤を使ってくっつけるという感じで、あれ?と拍子抜け。エポキシって口に入れていいくらい安全な物だっけ?とまず思ったのですが、、、説明書きを読むと口に触れるところや液体などは避けるべし、と買いてあったのでえーそれじゃあお皿の意味がないではないか!と意気消沈しました。
その後、またしばらく時間が空いてから多いな本屋さんに行った時に(田舎に住んでいるので大きな本屋さんに行ける機会がとっても少ないんです、、)やっと伝統技法が書かれた本を発見!しかもわかりやすいし本も可愛い!ということで購入!
伝統技法の金継ぎがわかるおすすめ本
もうこれをバイブルに私は金継ぎをするのだ!と意気込んだものの・・・子供がまだ小さく、てんやわんやの毎日で、湿度や温度も気にかけながら数日保管とか、漆を練って接着するとか、金粉を散らすとか、細かい作業が好きな私は好きなだけに邪魔された時のストレスが半端ないこともあり、子供のいる家でこんな悠長なことできる気がしない・・・と思いました。エポキシは嫌だし伝統技法も難しいし、というわけでもう子育て終わったらやるしかないのかなぁと思っておりました。
ところが!!最近お気に入りの陶器が割れてしまったのでもうとにかく一回簡易的な金継ぎで良いから直してみようと思い、エポキシのやり方を見てみよう、と思ってネットであれこれ探してみたところ、エポキシよりも安心安全な接着剤と陶器用の金色の絵の具を使って伝統技法より簡単にそして低コストで金継ぎができる方法を教えてもらったのでそれを実践してみることにしました。
ところが!!なにやら改めて調べてみたら安全で低コストでできる金継ぎ方法があるようではないか!ということで早速挑戦してみたのでその記録を書きたいと思います。
とりあえず今日はここまで!
続く
いざ実践の記事はこちら
初めての金継ぎ。漆を使わずエポキシも使わない安全で簡単な方法。〜いざ実践!編〜
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