火力バッチリ!で煤がつかないロケットストーブを自作する

今直火好き界隈で大人気のロケットストーブ、簡単に作れてほんの少しの薪で燃える、燃焼効率抜群!と聞いてああつくりたい、作りたいけどどうしよう、どうやって作れば失敗がなく使えるものができるのか?と思ってる人へ、私の失敗作と成功作を説明を混じえて調子のよいロケットストーブをご紹介します。

これを見て是非無駄な失敗をせず最初から使えるロケットストーブ作ってください!

 

1・ロケットストーブ失敗作

先ず一番はじめに作ったこのタイプ、一番簡単で一番材料が少ないのでとりあえずつくってみたんです。

 

材料

これだと

一斗缶が1つ

一斗缶はこういうフタ付きのものなら切る手間がないです

 

L字(エビ曲がり)煙突が1つ

 

半直筒の煙突1つ

 

中に詰めるパーライト

 

材料がこれだけで済むのです。

初めてこれを作った時はおお!燃える!使える!!と思って喜んだし結果的にはこれを1年以上たまに外で使っていたわけですが、

結論から言うと、これは使いにくい!!!

まず炊き口がこの形だと が消えやすく常に火バサミで小さな薪を調整してくべないといけないしそれ以上に二次燃焼、してる??ていうくらいの火力です。している時もあると思われるけど火力が弱まりがち。

ロケットストーブってこんなんじゃないはずだぞ??

ということで改良版を作ったのがこちら

 

2・ロケットストーブ成功作(火力バッチリで一番簡単なロケットストーブは多分これ)

ここにパーライトを入れて五徳をのせて(ない場合はブロックとか)つかいます。

ちなみに私のはまだ改良するかも、なので上の段にはパーライトはいれず(後から出すのめんどうなので)レンガでヒートライザーとなる煙突部分(燃えた煙とか火の通り道)を囲って高さを合わせて最後に五徳おいてます。五徳がないときはブロックだけでもうまく空気が出口にも通るよう置けば五徳の代わりになります。

※ちなみにこの写真はあり合わせの材料で作ったので日が出てくる部分の煙突が少し短いです、後ほど改良するときに少し付け足して長くしました

 

五徳も普通にうってるのね、、しらなかった

ちなみにこのT曲煙突はフタ付きのものがオススメです。
写真では手前にフタをして薪を入れる部分のフタは一斗缶を切って自作しました。

3・成功作をさらに改良!火力も強くて煤がつかないロケットストーブの作り方

今紹介した成功作で充分なのですが、直火だと使った鍋の底、のみならず、側面まで煤だらけで真っ黒になってしまうのでなんとか煤がつかないいようにならないかな?と考えたのがこちら

 

要はただのロケットストーブに天板と煙突をつけただけなのですが、、

作り方をひとまず説明すると

下の一斗缶A

上部はこんな風にヒートライザーとなる煙突より一回り大きな四角(丸でもなんでもいい)でカットします。煙突をさしたあとその隙間からパーライトを詰めるのでぴったりに開けてしまうとパーライト入れられなくなってしまうので注意!

全体的に開けちゃってもいいと思うし上下の一斗缶をボルトでとめたい場合などは色々工夫して見てください。

前面の焚き口のT曲煙突を差し込む所の穴は煙突の円形ぴったりに穴を開けましょう。必要な道具などはあとでまた記述します。ここには隙間があるとパーライトが溢れるのでなるべく正確に。

 

上にのせる一斗缶B

フタ付きの一斗缶の場合は上下そのままで良いですが、フタがないものの場合上下逆にすると良いです。

底の部分に煙突サイズの穴を開けましょう。ここはそんなに正確でなくてもよし。煙突が通れば。

上部の天板部分をカットします。こういうことをするときはディスクグラインダーが便利です。金バサミじゃきついかと。

あとでまた書きますがこんな感じで側面部分をカットするのがコツです。上からかっとしていくと天板がちいさくなって切った後の一斗缶に載せられなくなります。

 

 

グラインダーがない方はフタ付きの一斗缶ならこの作業がいらないですね。

 

そして正面と反対側の後ろ部分の上の方に煙突サイズの穴を開けます。

ここから空気が出て行く煙突をつけます。

これの写真は出来上がったものにあとから穴をあけてるのでこんなかんじですがはじめからつくるばあいには空っぽの一斗缶にさきに穴をあけてくださいね。

この上の写真のように、ヒートライザー(火が出てくる所)の煙突部分は天板のラインより3センチ下くらいになるように。私の場合少し短かったので違う煙突を切ってつけたしましたが、あるもので済ませたい場合には下の段の一斗缶Aの焚き口用のT曲の差し込む穴の位置を少し高くするなどして調整すると良いと思います。

※この写真はもともとあったものを改造したので上下逆にせずに普通に天板部分をくり抜いてしまっているので別で新しい一斗缶から天板切り出しました。

写真をよく見るとカット部分が側面ではなく天板そのものをカットしてしまってるのでそれだとサイズが小さくなって五徳なしで一斗缶にのせることができなくなります。カットするときは側面からカットすればあとから五徳なしに一斗缶の淵にはめて使うことができます。

組み立て方

下の段Aに少しパーライトを敷いてから焚き口のT字、ヒートライザーようのL字、まっすぐな煙突とさしこんで隙間からパーライトをつめこんだら上の段Aを載せてパーライトを先ほど開けた上部後方面の煙突穴の下くらいまで詰めます。

煙突用の穴にエル字(エビ曲)を差し込んで長い直筒の煙突をさしこみます。(どうにかうまく固定して使って使わないときはしまっておいてもいいかも)

そして作った天板をはめたらもう完璧に煤がつかず、なおかつゴオゴオ燃えるロケットストーブの完成!!!

 

やったー!!!!!とおもったのですが。。。

↓↓↓

早速浮かび上がった問題点

煤がつかないし火力がバッチリなことは確かなのですが、先に結論をいうと天板を載せることでどうしても火力というか調理する場合には鍋やフライパンなどの調理器具に伝わる熱の速さががくんと落ちます。15分で炊けた土鍋のご飯が30分かかる感じです・・

はっきり言ってこれじゃ嫌ですよね・・

なのでさらなる改良予定です。。今考えている対策案としては

❶ 天板にヒートライザーの直系の穴をあけてしまう。

これは妥協案ですがこうすればおそらく煤がつくのは底の煙突の円形部分のみになって調理時間も早まるとおもわれます。

でも天板に熱が逃げるので直火よりはどうしてもやはり遅いのかも?

❷ 煙突のφを大きいものにする

今使っているのは106φの煙突なのですがこれをもっと太いものに変えれば火力はさらに強くなるので(その分煙突の材料費が高くなって薪の量も増えますが)調理時間も短縮される

❸ 諦めて天板を外してつかう

外用の鍋!と諦めて天板なしでつかう。もしくは家用でもあとでよく洗うことにする。

 

というわけで今後の課題です。。

 

ここを踏まえて皆様も自分にあったロケットストーブ作って見てください。

 

 

ロケットストーブに必要な材料

最低限ちゃんとしたものを作るために必要な道具を、改めてまとめておきます。

一斗缶

一斗缶はこういうフタ付きのものなら切る手間がなくて便利。もらえるときはもらいましょう。我が家ではお店で使っている油用の一斗缶なのでフタ付きじゃないですがカットすれば使えるのでフタなしでももらえるならもらってきましょう!どうしてもないときは買いましょう。

2又は3のロケットストーブをつくるには2つ必要

 

ペール缶

ペール缶を使うのもアリかと思います。もらえるならもらって、もらえない人は買いましょう。買うと一斗缶より少し高いみたい。

 

2又は3のロケットストーブをつくるには2つ必要(一斗缶使う場合には不要)


ヒートライザー用と空気抜け道用の煙突

L字(エビ曲がり)

 

のロケットストーブをつくるには1つ必要

のロケットストーブをつくるには2つ必要

 

半直筒の煙突

のロケットストーブをつくるには1つ必要

のロケットストーブをつくるには2つ必要

T字の煙突(焚き口用)

これはフタ付きのものがオススメです。
火を焚くときは手前の部分を蓋しておかないと引き込みが悪いです。

終わったら上部をフタしておけば雨など入らなくて良いでしょう。

のロケットストーブをつくるにはつ必要

のロケットストーブをつくるにはつ必要(※煙突のてっぺんに付ける場合のみ二つ、なくてもよい)据え置きなら雨よけにつけた方がと思う)

 

パーライト

ヒートライザー部分は断熱することが大事らしいです。それによって暑くなった内部で二次燃焼がおきるとか。パーライトは軽いのでオススメ。ないときはレンガで加工だけでも使えなくはないです。

2又は3のロケットストーブを作るのに(一斗缶は18Lなので)40L分あればたります。少ない場合にはレンガや石などでカサ増ししたり多い場合には余ったら畑にまいたりできます。

あると便利な五徳

 

あってもなくてもなんとかなりますが直火で使う場合にはあると便利です。
いらないガスコンロを捨てるときはこの部分は確実にキープすべし!
です。笑

不燃テープ


 

上下の一斗缶をテープで固定。ボルトで固定してもよいのですがしなくても注意して使えばだいじょうぶかなとおもいますがテープあるとちょっと便利です。雨などで取れてしまったりもしますが。

 

ロケットストーブ作りに必要な道具

ディスクグラインダー

これは一つ持っておくと鉄も切れるし研磨もできるし便利です。

ドリルと金バサミとかでもできるかとおもいますが、あって損はない道具なのでロケットストーブ作りをきっかけに買っても良いと思いますよ〜!



 

まとめ買いしておくのがオススメです。もっと分厚いものを切るときにはもっと良い刃がいいのかもしれないですが普段はこれで十分使えます。

 

金バサミ


 

薄くて平らなところをカットするときはこっちの方が静かでよいです。

電気もいらないし、これ一個もっていてこれこそ損はない。笑

 

ステップドリルの刃

 


最近買ってめちゃおすすめなのがこれ!

折れにくいし一本でいろんなサイズつかえるしめっちゃオススメです!!インパクト煮付けて使えます。

いままで散々買って折れてしまってた普通のドリル刃、これで済んだのに、ていう場面たくさんあったので反省!

 

インパクトドライバー持ってない人はマキタオススメ!14.4Vでも充分だけどもし次買うことがあれば私は18Vほしい。。


 

 

 

というわけでとりあえずこんな感じで、今後もまた改良していきたいとおもいますが、作るなら二段仕様がオススメ!ていうことでした〜

 

オススメ本

ついでに、この本すごく面白かったですよ〜!

これ見ると時計型ストーブをロケット式に改造していろいろ作りたくなります。 ちょっと高いですが図書館にあったのでお金がなくて時間がある方は図書館いってみて!それではまた〜!!

 

 

 

 

 

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